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震災後雑感 [Others]

「余震」
減少傾向にあるとはいえ、相変わらずの余震。
遠く離れた東京でもこうなのだから、
被災地での恐怖、不安は如何ばかりか…
物理的な揺れだけに止まらず、
精神的な動揺も続く。

「原発事故」
我々の豊かな暮らしが、
とんでもないリスクと引き換えに成り立っていた事実を、
まざまざと見せ付けられている。
人智で制御しきれぬ核エネルギーの脅威。
原発は、やはり現代の “バベルの塔” だったのか。

先だっての水蒸気爆発以来、
スカイブルーに粧された化けの皮が剥がれ、
獰猛な本性を晒すケモノ。
その姿には、己の卑しく弱い心が重なる。
我々とて、そのケモノの危険性は承知していたはず。
その気になれば情報はいくらでも得られる環境にあったにも拘らず、
そうはして来なかった。
エネルギー的に何ひとつ不自由のない日々の暮らしに呆け、
根本のリスクから、いつの間にか目を背けていた。
希薄化する当事者意識。
―無作為の罪。

政府は “国策” の名の下に原子力エネルギー行政を推し進め、
電力会社は半ば独占的な営業権を与えられてきた。
「安心」「安全」「夢」 を標榜してきた彼らに、
より重い責任が無いはずはない。
―作為の罪。

事故対応の検証が後々必要なのは言うまでもないが、
今現在、最前線で身体を張っているのもまた、
公務員と電力会社の職員である。
今はただ、彼らの勇気ある行動に敬意を表し、
さらなる犠牲者が出ないことを祈ろう。



「想定外」
最近、よく目に、耳にする言葉。
しかし、裏を返せば、想定が甘かったというだけのこと。
無過失責任云々を持ち出すまでもなく、
免罪符にはなり得ない。

「サクラサク」
今週、東京では桜の満開が宣言された。
いつもなら軽く聞き流してしまうニュースも、今年は違う。

“希望” に飢えていたことに気付く。
鬱々として過ごす毎日、
明日を感じさせるニュースに励まされ、顔を上げる。

被災地の方々にも、
いつかこの日が訪れんことを…


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[晴れ]

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