銀杏並木 [Others]
先週末のことになるが、久しぶりに母校を訪ねてみた。
この時期は、キャンパスの銀杏並木が美しい。
メディアに度々取り上げられる神宮外苑などには及ばないものの、都心のキャンパスとしては、なかなかに見事であろう。
当時、何の感慨もなく4回ものシーズンをやり過ごしてしまったのが、今になって悔やまれる。
近くのベンチに腰を下ろし、文庫本の、栞が挟まれたページを開く。
黄金色の天蓋から漏れる柔らかい光の中で、ひとしきり読書に耽る。
土曜日にしては多くの人が、キャンパスの大通りを行き交っている。
ただ、足を止めて黄葉を見上げるのは、たまたま立ち寄ったと思われるご婦人一行や家族連ればかりで、学生と思しき連中は、顔も上げずに足早に通り過ぎる。
そうそう、毎日通うガッコーの銀杏の色が変わっただけのことに、なんの興味も無いんだよなぁ…
在りし日の自分達を見ているようで、ちょっと可笑しくなる。
同時に、この空間が“そのまま”にあるのが嬉しい。
一服しようと、ポケットから煙草を取り出してふと気付く。
ベンチの脇に設えてあったはずの灰皿が、無い。
辺りを見回すと、少し離れた校舎の陰に、ひっそりと「喫煙エリア」の文字が…
ま、すべてが“そのまま”という訳にはいかないようである。
[更新履歴]
'11.10 モバイル端末での閲覧用に改行・編集
この時期は、キャンパスの銀杏並木が美しい。
メディアに度々取り上げられる神宮外苑などには及ばないものの、都心のキャンパスとしては、なかなかに見事であろう。
当時、何の感慨もなく4回ものシーズンをやり過ごしてしまったのが、今になって悔やまれる。
近くのベンチに腰を下ろし、文庫本の、栞が挟まれたページを開く。
黄金色の天蓋から漏れる柔らかい光の中で、ひとしきり読書に耽る。
土曜日にしては多くの人が、キャンパスの大通りを行き交っている。
ただ、足を止めて黄葉を見上げるのは、たまたま立ち寄ったと思われるご婦人一行や家族連ればかりで、学生と思しき連中は、顔も上げずに足早に通り過ぎる。
そうそう、毎日通うガッコーの銀杏の色が変わっただけのことに、なんの興味も無いんだよなぁ…
在りし日の自分達を見ているようで、ちょっと可笑しくなる。
同時に、この空間が“そのまま”にあるのが嬉しい。
一服しようと、ポケットから煙草を取り出してふと気付く。
ベンチの脇に設えてあったはずの灰皿が、無い。
辺りを見回すと、少し離れた校舎の陰に、ひっそりと「喫煙エリア」の文字が…
ま、すべてが“そのまま”という訳にはいかないようである。
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2009-12-03 00:49
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