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ウィスキーマガジンライブ 2011 [WHISKY&BAR]

昨年も記事をアップした 「ウィスキーマガジンライブ」 。
今年は会場を東京ミッドタウンに移し、
二日間に渡って開催された。
各地に散っている例の “酔魚くん” たちも、
むろん、この日に合わせて遡上したのであった。


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セミナーは 「モルト&ショコラ」 を受講した。
いわゆる “マリアージュ” についての講演である。
ウィスキーライターとして世界的に有名なデイヴ・ブルーム氏と、
人気のショコラコンシェルジュ、平田早苗氏によるものである。


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用意されたウィスキーは6種。
ジャック・ダニエル、白州(12年)、マッカラン(ファインオーク/17年)、
山崎(12年)、ボウモア(15年/ダーケスト)、響(17年)。
これに、フランス産のショコラを合わせる。
平田氏によると、マリアージュには、
基本的に大きく二通りのテクニックがあるらしい。
一つは、キャラクターの似たもの同士を合わせる方法であり、
もう一つは、逆にキャラの異なるものをぶつける方法。
選択肢が多い分、後者の方が難易度は高い。
デイヴのユーモアを交えた軽妙なレクチャーに従い、
意識を集中させ、じっくりと味わう。

なるほど…
メイプルオークで熟成させたモルトに、キャラメルソースのショコラ。
若干青臭く、スモーキーなモルトに、渋い抹茶のショコラ。
繊細で上品なモルトには、優しいミルクショコラ…
近しい個性が渦を巻くように溶け合い、舌の上で渾然となる。
その攻撃的な棘を乳脂肪のヴェールに封じられたアルコール分は、
それでも、カカオの香ばしさを鼻腔に満たす功を成す。
えも言われぬ快楽に、“二感” は痺れっ放し…
嗚呼、素晴らしきかな、マリアージュ![ハートたち(複数ハート)]

ん…?
ところで、違うキャラをぶつける組み合わせとやらは?

酔い心地に、ふと演壇に目をやる。
…あ!
そっちのパターンは、
最初(ハナ)からここにあった!


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そう言えば、高校の卒業文集に、
「ウィスキーとチョコレートの組み合わせは最高だ!」
と書いた猛者がいた。
細かいことはさておき、慧眼である。


ライブの模様はこちら
http://www.youtube.com/watch?v=7m46NXdwjKY&feature=related

WHISKY Magazine Japan
http://www.whiskymagjapan.com/wmj/magazine

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[晴れ]
タグ:ウィスキー

ウィスキーマガジンライブ 2010 [WHISKY&BAR]

高校を卒業して、早ン十年。
気がおけない友は、各地に散っている。
皆が一堂に会する機会など長いこと失われていたが、あるきっかけから、今では年に一度、顔を合わせるようになった。

毎年この時期、東京ビッグサイトで、「ウィスキーマガジンライブ」というイベントが開かれている。
簡単に言ってしまえば、ウィスキーの見本市。
多くの業者が、特設の展示ブースで自社の商品をPRし、ほとんどの商品は試飲することができる。
つまり、入場料の6000円ぽっきりで、数十種類のモルトを飲み比べることができるのだ。
数年前、これをエサに地方の友人に糸を垂らしたところ、見事すべての竿にヒットしたのである!

当日はメイン会場でのイベントだけでなく、英日の主要蒸留所から講師を招いてのセミナー(有料)も、併せ開催されている。
私は、スコットランド北東部、スペイサイドと呼ばれる地域にある「グレンファークラス蒸留所」のものを受講することにした。


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                       (講演前のセミナー会場)

この蒸留所の一番の特徴は、すべての熟成をシェリー樽で行っていることであろう。
近年、モルトウィスキー市場では、シェリー香をことさらに強調したような企画商品が多く出回り、正直、食傷(飲傷、というべきか…)の感は否めないが、ひたすらに、ひたむきに己が道を歩んできた「グレンファークラス」の絶妙な“塩梅”のシェリー香は、これらのものとは明らかに趣を異にする。

今では数少ない、家族経営であることにも情がなびく。
古参のファンを多く持つ所以であろう。


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テイスティング用に供された「グレンファークラス」は、6種。
スタンダードの“12年”に始まり、右端のグラスは、なんと“1963年”の樽詰めである。
わが国では白黒の「鉄腕アトム」が飛び始めた頃の事であるにも拘らず、56.7%ものアルコール度数が保たれているのは驚きである。
シェリー香も上品で、実に味わい深い一品であった。

かつて竿にかかった“酔魚(さかな)くん”たちは、今では誰に導かれるでもなく、お気に入りの蒸留所のブースを目指して、アルコール濃度の高い会場を元気に泳ぎ回っていた。

あの日の垂綸は、まんざら間違いではなかったようである。


ライブの模様はこちらから
http://www.youtube.com/watch?v=64M0EmazLG8

スコッチウィスキーに興味のある方はこちら

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[晴れ]

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'11.10 モバイル端末での閲覧用に改行・編集
タグ:ウィスキー

ボジョレー・ヌーヴォー解禁! [WHISKY&BAR]

…なのだそうだ。

ワインはあまり頂かないので、全く感慨はないのだが、こんな日にたまたまBarに居合わせたのだし、軽く乗っかってみた。
こういうの、なんかブログっぽいし…

正直、美味しいのかどうか、よく分からない。
ただ、店長によると、今年のデキはとてもいいのだそうだ。

特筆しておきたいのは、今回のサービスメニューである。
グラス1杯にオードブル3点盛りが付いて、750円!
店長は気前がいいのか、頭が悪いのか…
とにかく、こちらのデキはとてもいい。


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オードブルは、手前から
・和牛のローストビーフ 柚子胡椒とバルサミコ酢のソース
・ニョッキのアメリケーヌソース
・ドライフィグ(いちじく)の赤ワイン煮 生ハムとブルーチーズ添え

さすが、仕込みに手間をかけたというだけのことはある。
皿に残ったソースも惜しく、スタッフに頼んでバゲットをもらったくらいである。
ただ、せっかくのボジョレーが霞んでしまいそうなのが、罪深いところではあろうが…

[晴れ]

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'11.09 モバイル端末での閲覧用に改行・編集

シングルモルト [WHISKY&BAR]

スコッチウィスキーを、好んで飲む。

なかでも私が好きなのは、単一の蒸留所で、大麦麦芽だけを使って製造された「シングルモルトウィスキー」 と呼ばれるものである。

スコットランドの西沖、アイラ島という島の 『カリラ(CAOL ILA)』 という蒸留所のものを、今は気に入っている。
燻製のような、薬品のような、などと表現される独特のクセを持ち、一口嘗めただけで好き嫌いが分かれるモルトである。
ただし、これはアイラ島のいくつかの蒸留所に共通して言えることで、『カリラ』 に限ったことではないのだが…

興味のある方、Barに行かれた際は、ぜひ一度お試しいただきたい。
『カリラ』 が無い場合でも、「アイラモルトを!」 とオーダーして頂ければ、同様の個性に出会えるはずである。
入り口としては、メジャーな 『ボウモア』 あたりを、より強い刺激をお望みならば、『ラフロイグ』 か 『アードベッグ』 をお薦めする。


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写真は “ボトラーズ” の 『カリラ』 。
蒸留所の原酒を樽ごと買い取った瓶詰め業者が、それぞれ独自のノウハウでボトリングしたもので、蒸留所が自ら瓶詰めした “オフィシャル” とはまた一味違った個性を持つ。


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行きつけの店で、試作メニューの「豚足のタパス」をいただいた。
豚足を、赤ワイン・醤油・酒・みりんで、プルプルになるまで煮込んだそうである。
正式メニューへの昇格を希望プル。

[曇り]
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タグ:ウィスキー
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